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今の時期に気をつけたい「ギックリ腰」

急に起こる強い腰痛「ギックリ腰」。
しかし、その病態は詳しく解明されておらず、原因がよく分からない事もしばしば・・・。
医学的には「急性腰痛」という病名で、腰回りの筋肉や脊椎の骨・軟骨・椎間板などに、何らかの負荷がかかり痛みが出ると考えられていますが、画像検査では明らかな異常が見られない事が殆どです。
気温が下がり始める秋頃や、気温が上がり始めて活動度が増える春先に多い傾向があります。

*ギックリ腰の予防
ギックリ腰になった患者さんに話を聞くと、共通したある動作がきっかけになっている事が多いようです。
それは、前屈みや中腰の姿勢です。典型的な例が、前屈みになって重い物を持ち上げた際に腰に痛みが走り、そのまま動けなくなるパターンです。
ギックリ腰を予防出来るよう「前屈み姿勢」を避け、重い物を持ち上げる時は中腰ではなく、しっかりしゃがんでから持ち上げる事を意識してみて下さい。

*ギックリ腰の治療
病院における治療法は、安静と痛み止めの内服です。
痛みが強い最初の1・2日は、楽な姿勢でゆったり過ごすのが良いでしょう。
ただし、安静にしすぎるとその後の回復が遅れる事が分かっています。急激な痛みが過ぎた後は、可能な範囲で少しずつ動くようにしてみて下さい。

また、安静時でも強い腰痛がある場合や、足の痺れ、発熱など全身症状がある時は、脊椎の感染や脊髄神経に影響する異常の可能性もある為、医療機関を受診する事をおすすめします。


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