後頭部の痛み

首や肩の凝りと一言で言っても、凝りや痛みを感じる場所は様々あります。
それは後頭部や首も同じ。今回はそんな中でも、首や肩の凝りが原因で後頭部と首の境目あたりに痛みを感じるケースについてお話します。

後頭部と首の境目とは具体的にどこかと言うと、ツボで言えば「天柱（てんちゅう）」や「風池（ふうち）」や「完骨（かんこつ）」に当たる部分。どれも後頭部の髪の生え際あたりにあります。

首や肩の凝りが原因で起きる頭痛を緊張型頭痛と言いますが、これらの後頭部の痛みもその症状の１つ。ぎゅーっと締め付けられるような痛みにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

結局、根本的な原因は肩や首の筋肉の凝りですが、特にスマホやパソコンを長時間使う方は要注意。首を前傾させる姿勢を長時間続け、さらに猫背の人が多いので、どうしても肩や首の筋肉に負荷がかかります。
頭痛にまで症状を悪化させないように、１～２時間おきにストレッチなどをして筋肉を伸ばして下さい。

そしてもう一つ後頭部に出る痛みとして「後頭神経痛」があります。
ぎゅーっと締め付けられるような痛みの緊張型頭痛と違い、ズキズキ、ビリビリとした痛みが特徴。そして後頭部の左右どちらかだけに痛みが走ります。後頭神経痛は、後頭部に走る頭皮の神経が何らかの原因で過敏になり不規則な痛みを生じている状態。

原因は色々ありますが、首や肩の凝りもその一つです。
というのも、これらの神経は僧帽筋や胸鎖乳突筋の間を通っているから。これらの筋肉が凝りで硬く緊張すると神経が圧迫されてしまい、それが刺激となって痛みにつながるのです。

この場合もやはり、長時間の前傾姿勢などの不良姿勢を改善することが大切です。