女性に多い「下痢」のおはなし

突然起こると困る「下痢」。急なお腹の症状を我慢して、適切な対処法がとられていないケースをよく見かけます。みなさんは、心当たりはありませんか？
生理のときに、いつも下痢になる
生理が始まるといつも下痢になってしまう・・そんな悩みを持つ女性は少なくありません。これは、生理周期にホルモンバランスが変化することで起こります。症状がつらい場合は「月経前症候群（PMS)」であることもあり、ピルを内服すると楽になる方も多いです。
予防策として、消化管への刺激を避けること。お酒やコーヒー、辛い・冷たい食べ物を控え、よく噛んでゆっくり食べてみましょう。お腹が冷えている女性も多いので、衣服を調整して可能な限り暖かくすることも大切です。
ストレスが大きな原因「過敏性腸症候群」
便秘や下痢を交互に繰り返す。急にお腹が痛くなり、トイレに駆け込むことが良くある。このような場合「過敏性腸症候群」の可能性があります。ストレスによって自律神経のバランスが乱れることが原因で、働き盛りの２０代～３０代に多く、女性のほうが男性より１.５倍かかりやすいといわれています。疲れを溜め込まずよく食べてしっかり休む、生活のリズムを整える、という基本的な生活習慣を見直してみましょう。急な下痢の対処として市販の下痢止めを携帯しておくことも、心の負担の軽減につながります。
早めに原因を探って、お腹の調子を整えて！
長期にわたり下痢を繰り返している場合、病気が隠れていることもあります。「体質だから・・」とそのままにせず、早めの受診で原因をはっきりさせて、下痢への改善法をみつけましょう。