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手首のしびれや痛み・・・もしかして病気?

手首の炎症による痛みは、よくある症状のひとつです。
今回は、その中でも頻度の高い二つの疾患をご紹介します。

*手根管症候群
親指から薬指(内側)にかけて、しびれや痛みが起きる疾患です。
特徴的な症状として、夜間・早朝に痛みが強く出やすい、手をブンブン振ると痛みが改善する、ということがあります。
症状が進行すると、親指付け根の筋肉が萎縮し、つまむ動作が難しくなります。
原因は手首(掌側)を通っている正中神経の圧迫です。
妊娠・出産期や更年期の女性に多いので、女性ホルモンの乱れが神経の圧迫に関係していると考えられています。
また、手の使い過ぎや透析中、糖尿病の方に起こることもあります。

*ドケルバン病
手首の親指側にある腱と、その周囲の炎症によって起こる手首の痛みのことをいいます。
楽器演奏やスポーツ(テニス、ゴルフなど)で手を酷使する方や、妊娠・出産期、更年期の女性に良く見られます。
フライパンを持ち上げるなど、手首を小指側に曲げる動作で親指の付け根に痛みが走ります。

治療法は、手・手首の安静が基本です。
痛みが出る動作を極力避け、消炎鎮痛剤の内服で炎症を抑えましょう。
また、腱鞘内注射といって炎症部位にステロイド剤を注入する方法もあります。
症状が改善せず、日常生活に支障が出る場合は手術(腱鞘切開)を行います。
この手術は局所麻酔でできるため日帰り手術が可能です。

予防法は、手や手首のストレッチ、日常生活動作の見直しなどが有効です。
負担がかかりやすいスマホの片手持ち操作は控えるのが◎。
デスクワークでは机と椅子の高さを調整し、手首を過度に反らさずキーボードを打てるよう調整してみて下さい。


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