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耳鼻科専門医が教える医学的に正しい耳掃除

耳掃除には多くの誤解があります。
「耳掃除はしないほうがいい」と聞いた事はありませんか? 
そこで今回は、医学的に正しい耳掃除の方法について解説します。

*耳垢は自然と出てくる作用がある
耳垢には、外耳道から自然と出てくる作用があり、鼓膜と外耳道皮膚の自浄作用と呼ばれています。
動物として考えると、道具を使わなくても耳栓状態にならない仕組みになっているのも納得できるでしょう。

*適切な耳掃除の頻度と方法とは
実は、アメリカには耳掃除のガイドラインがあります。
この中では、耳掃除は基本的に行うべきではなく、気になる時には、医療機関の受診を推奨しています。

そして、なんと「綿棒」が、使うべきでない道具としてあげられています。
綿棒は耳垢を押し込み、耳栓状態になるリスクが高いのです。 頻度は、もし毎日風呂あがりに綿棒で掃除している方がいたら、明らかに触り過ぎ! 外耳炎を起こすリスクがあります。

適切な耳掃除として、私は「最大月1回まで、耳の入り口からすぐ触れるくらいの浅い場所で、耳かきを用いてポロッと取れる分だけ取るようにしましょう」とお話しています。

*気軽に耳鼻咽喉科へ相談を
耳掃除くらいで耳鼻科へ?と思われるかもしれません。しかし耳は、すぐ奥には鼓膜があり、非常に繊細な臓器です。
耳の形状や皮膚炎など持病によっては、耳垢が出にくい方もいらっしゃいます。耳の症状で困ったら遠慮せず、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
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