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記憶の不思議

〇〇を買いに行ったのに他の物を買って肝心の〇〇を買い忘れた。
〇〇を聞きたくて電話したのに他の事ばかり話して肝心な〇〇を聞きそびれた・・・。
こういう経験はありませんか。

これが不思議なのは、特に年齢に関係なく若い人でも良くあるということ。
年齢による物忘れとは言えそうもありません。実はこれらの要因になっているのは「ワーキングメモリ」。

私達の脳が物事を覚えておくことを記憶といい、記憶には長期記憶と短期記憶があります。
そして短期記憶より更に短い間だけ物事を覚えておくために使うのがワーキングメモリです。記憶における黒板のようなものと言えるでしょう。

例えば、電話をかけるために電話番号を一瞬だけ暗記してすぐに忘れてしまうあの感じ、あれがワーキングメモリです。このワーキングメモリの大きな特徴は、とにかく容量が少ないこと。

だいたい5~6個程度のことしか記憶できませんし、新しいものが入ってくると古いものはすぐに消されます。その為、自分ではちゃんと覚えたつもりでも別のものに意識を取られるだけで、肝心の記憶がワーキングメモリからこぼれ落ちてしまうわけです。
ですから本気で忘れ防止を目指すなら、やはりメモにとるのが確実ですね。
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