胡椒

私達が日々使う身近な調味料の一つ胡椒（コショウ）
「香辛料の王様」とも呼ばれ、大昔は交易で金や銀と交換されるほどの価値がありました。
インド原産で、東南アジアや南米など熱帯地帯で栽培されますが、ここ数年の世界最大の胡椒生産国はベトナムです。

ちなみに、日本には奈良時代に漢方として中国から渡来し、江戸時代には夏に暑気払いとしてご飯に胡椒をかける「胡椒飯」が大衆にも広がっていました。
そんな胡椒、カリウムやマグネシウムなど複数のミネラルを含みますが、最大の特徴が辛み成分であるピぺリン。このピぺリンには血行促進、代謝促進、抗酸化作用が期待できます。

抗菌・防腐・防虫効果にすぐれ、古くは肉の長期保存に欠かせないアイテムでした。
尚、一般的にブラックペッパー、ホワイトペッパー、ピンクペッパーやグリーンペッパーなど色んな種類がありますが、どれも同じ胡椒の実であり、収穫時期と収穫後の処理の仕方で違いが出ているだけ。

それぞれ香りや味わいが違うので用途に応じて使い分けてください。