お酒は百薬の長？　アルコールは体にいい？悪い？

お酒は、場が盛り上がる・ストレス解消・楽しい気持ちになるなど、いい面がある一方で、ビール腹・脂肪肝・アルコール依存症など、悪いイメージもついて回ります。一体、お酒は体にいいのか、悪いのかどちらなのでしょう？
医学的にみると高血圧や高脂血症などの病気は、お酒を飲む人ほど増えていきます。一方で、お酒を全く飲まない人と少量飲む人を比べると、虚血性心疾患・脳梗塞・Ⅱ型糖尿病といった病気や、死亡率も少ないというデータも。ただし、多量の飲酒をすればするほど、どの病気のリスクも高く、死亡率も高くなっているため、その点には注意が必要です。
＊お酒の適量はどのくらい？
では、一日のお酒の適量はどのくらいなのでしょう？飲酒量と死亡率の関係から厚生省では「純アルコールで１日平均２０ｇ程度」を節度ある適度な飲酒量と定めています。具体的には、日本酒１合・ビール中瓶１本・酎ハイ７%３５０ｍ１缶・ワイン２杯がちょうどいい量です。
＊寝酒はダメ！
酔うと寝てしまうこともあるかもしれませんが、寝酒はＮＧ。寝る前のアルコールは、夜中に起きてしまう中途覚醒の原因になります。利尿作用もあるので、夜中のトイレの原因にも。晩酌をする場合には、寝る前には酔いがさめるよう量や時間を調整しておきましょう。
＊アルコールと上手に付き合う
節度ある飲酒は病気の割合も減り、悪いことばかりではありません。赤くなりやすい人はお酒に弱い、男性より女性のほうは許容量が少ないなど、体質によってお酒に強い弱いというのもありますので、自身にあった飲み方でお酒の席を楽しんでください。