肋骨の矯正

日頃から身体の歪みや矯正を意識される方でも、肋骨まで意識する方はなかなかいないのではないでしょうか。
しかし、現代人は肋骨が下がっていたり、逆に上がっていたり、広がっていたり、何かしらの歪みを抱えていることが多くあります。というのも、肋骨は背骨につながっていて、日頃の姿勢や体の動かし方の習慣に大きく影響を受けるからです。
スマホやパソコンを長時間使い猫背の人は、肋骨が下がりがち。逆に反り腰の人の肋骨は、上に上がり開いた状態になりやすいです。
そもそも肋骨の位置がずれてしまうと、まず見た目に影響します。肋骨が正しい位置にあり閉まっている人は上半身がスッキリ見えますが、歪んで開いてしまうと上半身が大きく見え、端的にいえば太って見えてしまいます。また、肋骨につながる筋肉が上手く伸縮できない為、お腹周りに脂肪がつきやすくなったり、腰痛やぎっくり腰の原因になったりもします。
肋骨の歪みは当然背骨にも影響しますから、結果的に肩こりなどにもつながるなど影響は意外と大きいもの。ですからこの機会に是非、肋骨のズレや矯正を意識してみてください。

今回は、肋骨を締めるストレッチと柔軟性をあげるストレッチの２つをご紹介します。
細く折ったバスタオルを肋骨下部（もぞおちの辺り）に巻き、前でクロスさせ両手で持ちます。姿勢をまっすぐにして、ゆっくり息を吐きながらグッとタオルを締めて肋骨を閉じていきましょう。息を吸うときはタオルを少し緩め、また吐きながらグッと締める。これを５回繰り返します。
次は、少し足を開いてまっすぐ立ち、右手を上げたまま上体を左に出来るだけ倒し、肋骨を広げるイメージで右脇腹を伸ばします。逆側も同様に伸ばし、肋骨をストレッチしてみてください。